リストランテフリュウさんで行われた「しまの塾」最終回を取材いただきました。
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愛知から小豆島に移住し、これまでのキャリアを生かして「株式会社DaRETO(だれと)」を立ち上げた城石果純さんが、事業の一つとして取り組んでいる「しまの塾」。小豆島で人手不足に悩む経営者と接する中で「地域で地域の若手を育てたい」と思っている人が多いことを知り、学びの場を2017年に立ち上げた。
しまの塾は、若手が企業や小豆島で活躍するさまざまな人たちのもとを訪れ、体験し、考え、共有しながら行動力・問題解決力・コミュニケーション力を磨く1年間のプログラム。講師はすべて地元の人で、ヤマロク醤油、田んぼで自然体験ができる場を提供している「美水(みみず)くらぶ」など、城石さんが探して依頼している。
3月6日には、2018年度の最終となる講座が開催された。講師は、イタリアンレストラン「フリュウ」のオーナーシェフ・渋谷信人さん。8年前に移住してまずは地元の人に愛されるお店づくりをしてきた。その後、自分の知識や技術をもっと広げて地域に貢献したいとの思いから、池田漁協と共同で新鮮な魚を生かしたオリーブオイルコンフィを開発。森國酒造と協業して「森國ベーカリー」を監修、「MINORI GELATO(ミノリジェラート)」をオープンさせるなどの取り組みを話した。その上で「頭で考えているだけではなく、やってみることで仕事のおもしろさや次にやるべきことが見えてくる」とアドバイスした。
講師の話を聞いた後、参加者は1年間の自分の変化や、「目標を見つけた方が、働くことが楽しくなる」など塾を通して考えたことなどを話し合い共有。受講生の中には、商品の定期購入を会社に提案、チラシやDMを作成し販売、すでに50件の注文を受けるなど、実際に行動を起こしている人もいた。
「しまの塾を通して主体的に考え、前向きに行動できる人材を育成することが、会社や地域の力を高めることにつながれば」と城石さん。受講生たちには最後に「大きなリスクを負わずに挑戦できるのは会社の中にいるから。与えられた仕事を嫌々やるのではなく、自ら仕事を取りにいくぐらいの気持ちでいてほしい」とエールを送った。
ビジネス香川さんありがとうございました。